理想と現実

しっかりと把握しておこう

02m訪問看護って言ったら、介護の必要がある患者さんの生活を優しくカバーする素晴らしい仕事、と思ったことはないでしょうか。

当然そういった仕事であることは間違いないのですが、もしも働くのであれば、理想と現実というものについてしっかりと見ておいたほうがいいでしょう。

実際には患者の望むところまで手が回らないというのが現状なのです。

時間の無さ

訪問看護ステーションの職員たちは、朝から患者さんたちの状態について報告を行うのですが、この後、スタッフが自宅に向かうことになります。

そして、患者さんのところで身の回りの世話をするのですが、最初に状態についての聞き取りが入ります。

患者さんの状態が悪ければ悪いほど、いろいろな話をされることになるわけですが、場合によっては30分以上かかることもあるわけで、その中でゆっくりコミュニケーションも取らないといけないのです。

スタッフは、それが終わってから、やっと身の回りの世話に入るわけで、掃除や洗濯、食事に、患者さん自身の清潔を保とう、と思っていたらあっという間に時間が来てしまいます。

この時間というのは、サービスの制限時間で、保険を使ってサービスを受ける場合、最大90分までしかサービスを受けることができず、結局患者さんが望んでいるレベルまで仕事ができないのです。

自費満足度は高いが…

あらゆる身の回りの世話をしますという風に、訪問看護はなっているわけですが、ふたを開けてみれば、短い時間での対処では思った通りのことはできません。

仮に、全額自費で受けるのであれば、制限時間もありなせんし好きなようにしてもらうことができるわけです。

それでもそのように自費ですべてを賄うことができる人はそんなにいないでしょう。

こうした理想と現実の間にいて、常に苦しい思いをすることが多いのです。